2026.02.10
目次
よく猫を飼っている飼い主様から「ブラッシングってどれくらいの頻度でやればいいの?」というご質問をよくいただきます。
猫は非常にきれい好きなどうぶつで、自分自身で毛づくろいをする習性があります。
舌で被毛を舐めて清潔に保っていますが、それでも飼い主様によるブラッシングが必要な場面があります。
この記事では、猫のブラッシングがなぜ大切なのか、どのように行えば良いのかを、詳しく解説します。

猫は起きている時間の約8%をグルーミングに費やしています(1)。
舌で被毛を舐めることで、汚れを取り除き、被毛を整えています。
しかし、この毛づくろいの際に、抜け毛や汚れを飲み込んでしまいます。
飲み込んだ毛は消化されずに胃腸内に溜まり、毛球(もうきゅう)を形成することがあります(2)。
通常、毛球は便と一緒に排出されますが、大きくなりすぎると消化管内に留まり、健康上の問題を引き起こす可能性があります。
飼い主様が定期的にブラッシングをすることで、以下のような効果が期待できます。
ブラッシングによって、抜け落ちそうな毛を事前に取り除くことができます。
これにより、猫が自分で毛づくろいをする際に飲み込む毛の量を減らすことができます(2)。
また、死んだ毛や汚れを取り除くことで、皮膚に風が通りやすくなり、皮膚表面がジメジメしすぎず、清潔な状態を保ちやすくなります。
ブラッシングで抜け毛を取り除くことで、猫が飲み込む毛の量を減らし、毛球の形成を予防することにつながります。
定期的なブラッシングは、飼い主様と猫の絆を深める良い機会にもなります。
ただ、実際は最初からお手入れを嫌がらない猫は少ないです。
幼少期から体を触ったり、ブラッシングをして慣らしていくようにしましょう。
ブラッシングの際に猫の皮膚の状態をチェックすることで、以下のような異常を早期に発見できます。
特に長毛種では、被毛に隠れて皮膚の異常が見えにくいため、定期的なブラッシングが重要です。
もし皮膚に赤み、脱毛、かゆがる様子などが見られた場合は、早めに受診をしてください。
行徳どうぶつ病院では、日本獣医皮膚科学会認定医の春日陽一郎先生による専門外来を設けております。皮膚トラブルでお困りの際は、一度ご相談ください。
【LINE予約はこちら】https://page.line.me/853jhqlz?openQrModal=true
【電話予約はこちら】047-396-0805
※皮膚科認定医 春日先生のご予約はお電話でのみ受け付けております。
長毛種の猫は、短毛種に比べて毛が絡まりやすく、毛玉ができやすい傾向があります。
毛玉は皮膚の通気性を妨げ、皮膚トラブルの原因となることがあります。
そのため、長毛種では特に定期的なブラッシングが重要です。耳の後ろや脇の下、後ろ足の付け根などは毛玉ができやすい部位ですので、注意深くブラッシングをしましょう。
短毛種の猫は長毛種ほど毛が絡まることはありませんが、換毛期には抜け毛が増えます。ブラッシングを行うことでより効果的に抜け毛を除去し、猫がグルーミングしやすいようにしてあげましょう。(3)
猫用のブラシにはいくつかの種類があります。
猫の被毛の状態や好みに合わせて選びましょう。
細い針金状のピンが密集したブラシです。
長毛種の毛玉取りや、アンダーコート(下毛)の除去に適しています。
ただし、強く押し付けると皮膚を傷つける可能性があるため、優しく使いましょう。
先に丸いつぶつぶが付いているものだと、皮膚に直接ピンが当たらずに済むので、皮膚をいたわりながらブラッシングが行えるのでおすすめです。
歯が粗いものと細かいものがあります。
粗い目のコームは毛玉をほぐすのに適しており、
細かい目のコームは仕上げや顔周りのケアに適しています。
ゴム製のブラシで、マッサージ効果もあります。
短毛種の猫や、ブラッシングに慣れていない猫に適しています。
天然の毛で作られたブラシです。
静電気が起きにくく、被毛にツヤを与える効果があります。
短毛種・長毛種のどちらにも使えます。
ブラッシングの手順は以下の通りです。
猫が落ち着いているときに始めましょう。
無理に押さえつけず、まずは手で撫でて優しく声をかけながら行います。
食後など、猫が眠くなる時間帯がおすすめです。
毛の生えている方向に沿って、優しくブラシを動かします。
最初は背中や顎下など、猫が気持ちよく感じる部分から始めましょう。
背中、お腹、足、しっぽなど、全身をブラッシングします。
ただし、お腹は敏感な部位なので、嫌がる場合は無理をしないようにしましょう。
耳の後ろ、脇の下、後ろ足の付け根などは毛玉ができやすいので、丁寧にブラッシングします。
ブラッシング後は、ご褒美としておやつや遊びを与えることで、
ブラッシングを良い経験として覚えてもらうことが大切です。
猫の被毛の長さや季節によって、適切なブラッシング頻度は異なります。
以下が大体の目安として考えていただけるといいと思います。
長毛種:
毎日1回、少なくとも1日おきに行うことが理想的です。
短毛種:
週に2〜3回程度が目安ですが、換毛期(春・秋)は毎日行うのが良いでしょう。
ブラッシングの頻度や方法、ブラシの種類などわからないことがあれば、担当獣医師に確認してみてください。
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皮膚に近い毛玉を無理に取ろうとすると、皮膚を傷つける恐れがあります。
すべての猫がブラッシングを好むわけではありません。
嫌がる猫には、段階的に慣らしていく方法が効果的です。
最初は短時間(数十秒程度)だけブラシを当て、徐々に時間を延ばしていきます。
嫌がる前にやめることがポイントです。
猫が撫でられて気持ちいい部分(頬や顎の下など)から始める方法もおすすめです。
ブラッシングの後におやつをあげるなど、ブラッシング=良いことが起こる、と学習させることができます。
ラバーブラシや手袋タイプのブラシなど、刺激の少ないものから試してみるのも良いでしょう。
どうしても嫌がる場合や大きな毛玉ができている場合は、無理に続けないでください。
動物病院やトリミングサロンに相談することも選択肢の一つです。
猫は年齢を重ねると、関節の柔軟性が低下し、自分で毛づくろいをすることが難しくなることがあります。特に背中や腰の周辺は届きにくくなります。
シニア猫には、飼い主様によるブラッシングのサポートがより重要になります。
ただし、高齢猫の皮膚は敏感になっていることもあるため、より優しく丁寧に行いましょう。シニア猫の皮膚状態が気になる場合は、一度行徳どうぶつ病院にお越しください。
当院では日本獣医皮膚科学会認定医の春日陽一郎先生による専門外来を設けており、様々な皮膚のお悩みに対応が可能です。是非お気軽にお問い合わせ下さい。
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※皮膚科認定医 春日先生のご予約はお電話でのみ受け付けております。
猫は起きている時間の約8%を自己グルーミングに費やしていますが、飼い主様によるブラッシングも大切なケアの一つです。
ブラッシングには、以下の効果があります。
猫の性格や被毛状態に合わせて、適切なブラシを選び、優しく丁寧にブラッシングを行いましょう。嫌がる猫には無理をせず、適切な対応をすることが大切です。
愛猫の健康と快適な生活のために、楽しく日々のブラッシングを習慣にしていきましょう。
皮膚の赤み、脱毛、かゆがる様子などが見られた場合は、早めに受診してください。
行徳どうぶつ病院では、日本獣医皮膚科学会認定医の春日陽一郎先生による専門外来を設けております。
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※皮膚科認定医 春日先生のご予約はお電話でのみ受け付けております。
皮膚に近い毛玉を無理に取ろうとすると、皮膚を傷つける恐れがあります。
ひどい毛玉がある場合は、すぐにご相談ください。
定期的なブラッシングで猫が飲み込む毛の量を減らすことができます。ただし、完全に予防できるわけではありません。猫の吐き気や食欲不振が続く場合は、すぐに受診してください。
監修:行徳どうぶつ病院 院長 名古孟大
(1)Eckstein RA, Hart BL. The organization and control of grooming in cats. Appl Anim Behav Sci. 2000;68(2):131-140.
(2)Loureiro BA, Sembenelli G, Maria APJ, et al. Sugarcane fibre may prevent hairball formation in cats. J Nutr Sci. 2014;3:e20.
(3)Kim HS, Hong JS, Park CW, Cho KH, Kim YY. Evaluation of grooming behaviour and apparent digestibility method in cats. J Feline Med Surg. 2019;21(4):373-378.