2025.12.26
目次
愛犬の耳から嫌な臭いがしたり、茶色い耳垢が出ていませんか?頭を振ったり耳を掻いたりする仕草が増えていたら、それは外耳炎のサインです。
外耳炎は放置すると危険です。耳の奥(中耳・内耳)まで炎症が広がれば、聴力低下や顔面神経麻痺など、取り返しのつかない状態になることもあります。
行徳どうぶつ病院では、日本獣医皮膚科学会認定医 春日陽一郎先生による皮膚科専門外来を設けており、市川市・浦安市・江戸川区から多くの飼主様にご来院いただいています。
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外耳炎は、耳の入口から鼓膜までの「外耳道」に炎症が起きる病気です(2)。犬の約7頭に1頭が一生のうち一度は経験するほど身近な病気ですが、だからこそ油断は禁物です(1)。
犬の耳はL字型に曲がった構造をしています。人間のように真っすぐではないため、耳垢や湿気がたまりやすく、炎症を起こしやすいのです。
外耳炎は一過性に落ち着くこともありますが、持続・悪化していくことも多いです。悪化すると、中耳炎・内耳炎への進行し、頭を傾ける、ふらつく、顔面神経麻痺などの神経症状が出ることもあります。
また、炎症が持続すると、耳道の皮膚が厚くなり、治りにくくなってしまいます。内耳炎による神経への影響や、外耳道の閉塞によって、聴力が低下してしまう恐れもあります。
研究によると、慢性外耳炎の犬の50〜82%で中耳炎も併発していることが分かっています(8)。「耳が臭い」「耳垢が出る」段階で受診することが、どうぶつを守る最善の方法です。
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以下のような様子が見られたら、外耳炎の可能性が高いです。
「うちの子、当てはまるかも…」と思ったら、迷わずご来院ください。
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耳垢の色や状態は、外耳炎の原因を知る重要な手がかりです。ただし、正確な診断は動物病院での診察が必要です。ご自身で判断せず、必ず獣医師にご相談ください。
脂漏性皮膚炎による外耳炎の可能性が高いです(4)。脂漏性皮膚炎の犬は、ベタベタした耳垢が出やすくなります。このような耳垢が増えると、マラセチアが増殖し、炎症やかゆみ、独特な臭気を生じます。
細菌感染が疑われます(2)。犬の外耳炎で最も多いのはブドウ球菌の感染です。耳と喉を繋ぐ耳管という管から口内細菌が侵入することもあります。
耳垢の色や臭いが気になったら、写真を撮ってLINEでご相談ください [LINEで相談する](https://page.line.me/853jhqlz?openQrModal=true)
外耳炎は単一の原因ではなく、複数の要因が重なって発症します。大きく3つに分類されます。
外耳炎が起こるきっかけとなる原因です。主因には以下のようなものがあります。
研究では、外耳炎のどうぶつの約43%がアレルギー性皮膚炎を持っていたと報告されています(5)(6)(7)。
体の特徴や環境が関係します。代表的な素因には以下のようなものがあります。
これらの要因がある犬種は、特に注意が必要です(4)。
炎症が長引く原因です。代表的な因子には以下のようなものがあります。
原因の特定には専門的な検査が必要です。自己判断での対処は症状を悪化させる危険があります。(2)
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犬種によって外耳炎のなりやすさは大きく異なります。とくに外耳炎になりやすい犬種には以下が挙げられます。
垂れ耳は通気性が悪く、中が湿りやすいため、常在菌が異常増殖しやすいです(10)。また、レトリーバーやコッカー・スパニエルはアレルギー性疾患にもなりやすく、それが外耳炎の大きな要因となっています(10)。
該当犬種を飼われている方は、定期的な皮膚科チェックをおすすめします [定期チェックの予約をする](https://page.line.me/853jhqlz?openQrModal=true)
当院では以下の検査で正確な診断を行います。
原因に応じた適切な治療を行います。
耳垢や分泌物を丁寧に除去し、薬が耳の奥まで届きやすくします(11)。ご家庭での耳掃除は、炎症を悪化させるリスクがあるため、必ず獣医師の指導のもとで行ってください。
炎症を抑える成分、抗生物質、抗真菌薬などを組み合わせた点耳薬を使用します。感染の種類(細菌性・真菌性)に合わせて最適な薬を選択します(4)。
場合によっては、飲み薬タイプの抗真菌薬(ケトコナゾールやテルビナフィンなど)を併用することもあります(4)。
中耳炎が疑われる場合は、全身に効く抗生物質の内服薬を使用します(4)。
外耳炎を繰り返さないためには、根本原因の治療が不可欠です。アレルギーが原因の場合は、食事療法、アレルゲンの除去、免疫療法などを行います。
薬物治療で改善が見込めず、耳道が変形してしまった慢性症例では、外耳道全切除術(TECA)などの外科的治療を検討することもあります(2)(8)。
日本獣医皮膚科学会認定医 春日陽一郎先生による専門外来で、根本から治療します [専門外来を予約する](https://page.line.me/853jhqlz?openQrModal=true)
A. すべてのどうぶつに必要なわけではありません。まずは当院にご相談ください。
研究によると、耳掃除は外耳炎治療の補助として有効ですが、必須ではないとされています(11)(12)。過度な耳掃除はかえって外耳炎を悪化させることがあります。
特に、耳が赤く腫れている、悪臭がする、痛がるなどの症状がある場合は、ご家庭で耳掃除をしないでください。すでに炎症や感染がある耳を刺激すると、症状が悪化する危険性があります。
A. 綿棒の使用は避けてください。
綿棒は耳垢を耳の奥に押し込んだり、鼓膜を傷つけたりするリスクがあります(11)。
A. 獣医師が推奨する製品を使用してください。
適切な耳洗浄液には、耳垢を柔らかくする成分、汚れを浮かせる成分、耳の表面を乾燥させる成分などが含まれています(11)。研究では、適切な洗浄液の使用で外耳炎の症状や細菌・真菌の数が大幅に減少することが確認されています(13)(14)(15)。アルコールや過酸化水素を多く含むもの、強い酸性の洗浄液は使わないでください。
特に鼓膜が破れている可能性がある場合は、洗浄液の選択に注意が必要です(11)。
A. 不適切な耳掃除は、ふらつき、目の異常、顔面神経麻痺、難聴などを引き起こす可能性があります。
特に鼓膜が破れている場合は、洗浄液の選び方や方法に十分な注意が必要です(11)。
耳掃除が必要かどうか、適切な方法について、ご相談ください (https://page.line.me/853jhqlz?openQrModal=true)
外耳炎は繰り返しやすい病気ですが、適切なケアで予防できることもあります。
最も重要なのは、定期的に獣医師に診てもらうことです。 特に外耳炎になりやすい犬種や、過去に外耳炎になったことがあるどうぶつは、症状が出る前から定期チェックを受けることをおすすめします。
水泳やシャンプーの後は、タオルで優しく拭いて耳に水が残らないように注意しましょう。
アレルギーが原因の外耳炎では、アレルギーそのものの管理が最も重要です。当院では、アレルギー検査から食事療法、免疫療法まで総合的にサポートしています。
耳の中に毛が密に生えている場合、慢性的に外耳炎を繰り返す原因になることがあります。ただし、毛を抜くこと自体が刺激になることもあるため、必ず獣医師にご相談ください(4)。
「うちの子は大丈夫かな?」と思ったら、気軽にLINEでご相談ください [予防相談をする](https://page.line.me/853jhqlz?openQrModal=true)
犬の耳が臭い、茶色い耳垢が出るという症状は、外耳炎のサインです。放置すれば中耳炎・内耳炎へ進行し、聴力低下や顔面神経麻痺など深刻な状態になる可能性があります。
早期発見・早期治療が、どうぶつの苦痛を最小限に抑える唯一の方法です。
行徳どうぶつ病院では、日本獣医皮膚科学会認定医 春日陽一郎先生による皮膚科専門外来を設けており、外耳炎の根本原因から丁寧に治療します。市川市、浦安市、江戸川区からもアクセス良好です。
少しでも気になる症状があれば、今すぐLINEでご予約ください。
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行徳どうぶつ病院
院長 名古孟大
(1) O’Neill DG, Volk AV, Soares T, et al. Frequency and predisposing factors for canine otitis externa in the UK – a primary veterinary care epidemiological view. Canine Med Genet. 2021;8:7.
(2) Bajwa J. Canine otitis externa – Treatment and complications. Can Vet J. 2019;60(1):97-99.
(3) Older CE, Diesel A, Patterson AP, et al. Pseudomonas otitis externa in dogs. Can Vet J. 2018;59(10):1231-1235.
(4) Merck Veterinary Manual. Otitis Externa in Animals. 2025.
(5) Harvey CE, Harari J. Diagnosis and medical treatment of otitis externa in the dog and cat. J S Afr Vet Assoc. 2003;74(1):3-9.
(6) Paterson S. Topical ear treatment – options, indications and limitations of current therapy. J Small Anim Pract. 2016;57:668-678.
(7) Saridomichelakis MN, Farmaki R, Leontides LS, Koutinas AF. Aetiology of canine otitis externa: a retrospective study of 100 cases. Vet Dermatol. 2007;18(5):341-347.
(8) Cole LK. When and how to do a myringotomy – a practical guide. Vet Dermatol. 2021;32(4):321-329.
(9) Saijonmaa-Koulumies LEM, Laurila HP, Rajamäki MM, et al. Survey of otitis externa in American Cocker Spaniels in Finland. Acta Vet Scand. 2017;59:14.
(10) O’Neill DG, Brodbelt DC, Church DB, et al. English Cocker Spaniels under primary veterinary care in the UK: disorder predispositions and protections. Canine Med Genet. 2024;11(1):1.
(11) Nuttall T, Cole LK. Ear cleaning: the UK and US perspective. Vet Dermatol. 2004;15:127-136.
(12) Corb S, Bergvall K, Mueller RS, et al. Effect of ear cleaning on treatment outcome for canine otitis externa. Vet Dermatol. 2024;35(6):721-729.
(13) Cole LK, Kwochka KW, Kowalski JJ, Hillier A, Hoshaw-Woodard SL. Evaluation of an ear cleanser for the treatment of infectious otitis externa in dogs. Vet Ther. 2003;4(1):12-23.
(14) Marignac G, Petit JY, Jamet JF, et al. Double Blinded, Randomized and Controlled Comparative Study Evaluating the Cleaning Activity of Two Ear Cleaners in Client-Owned Dogs with Spontaneous Otitis Externa. Open J Vet Med. 2019;9:67-78.
(15) Moog F, Mivielle J, Brun J, et al. Clinical and Microbiological Performances and Effects on Lipid and Cytokine Production of a Ceruminolytic Ear Cleaner in Canine Erythemato-Ceruminous Otitis Externa. Vet Sci. 2022;9(4):185.