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【行徳の獣医師が解説】愛犬のシャンプーの選び方

2026.02.17

目次

愛犬のシャンプー選び、こんなお悩みはありませんか?

「ペットショップに行くとたくさん種類があって、どれを選べばいいかわからない…」 「うちの子、シャンプー後に体を痒がるんだけど、これって普通?」
「人間用の低刺激シャンプーじゃダメなの?」
「とりあえず、安いのでいいの?」

シャンプー選びで悩まれている飼主様が本当に多くいらっしゃいます。特に皮膚トラブルを繰り返すワンちゃんの場合、シャンプー選びは皮膚の健康を左右する重要なポイントです。

でも実は、シャンプー選びで最も大切なのは「今のうちの子の皮膚がどんな状態か」を正しく知ることなんです。

この記事では、行徳どうぶつ病院の獣医師が、犬の皮膚に優しいシャンプーの選び方と、「動物病院で相談すべき皮膚のサイン」について詳しく解説します。

当院には日本獣医皮膚科学会認定医 春日陽一郎による皮膚科専門外来もございます。
シャンプー選びでお悩みの際は、お気軽にご相談ください。

なぜ犬に人間用シャンプーを使ってはいけないのか

「人間用の赤ちゃんシャンプーなら優しいから大丈夫でしょ?」

そう考える飼主様もいらっしゃいますが、実はこれ、犬の皮膚にとってはあまり好ましくありません。

犬と人間では皮膚のpH(ペーハー)が全く違う

人間の皮膚は弱酸性(pH4.5〜6.0くらい)です。一方、犬の皮膚はほぼ中性からやや弱アルカリ性(pH6.2〜7.8程度)です。

人間用シャンプーは人間の弱酸性の皮膚に合わせて作られているため、犬に使うと皮膚表面のバランスが崩れてしまいます。

すると次のようなことが起こります。

  • 外からの刺激(ホコリ、花粉、細菌など)を受けやすくなる
  • 細菌やカビ(真菌)が増えやすくなる
  • 皮膚が乾燥したり、炎症を起こしやすくなる

要は、皮膚のバリア機能が壊れてしまうんですね。

犬の皮膚は人間の3分の1の薄さしかない

もう一つ重要なポイントがあります。

研究によると、犬の表皮(皮膚の一番外側の層)は人間の3分の1から半分程度の厚さしかありません(3)。つまり、人間よりもずっと繊細で傷つきやすいんです。

人間用シャンプーの洗浄力は、この薄い犬の皮膚には強すぎます。皮膚を守るために必要な油分まで取り除いてしまい、以下のようなトラブルを引き起こします。

  • 皮膚の乾燥
  • 痒み
  • フケ
  • 赤みや炎症

「人間に優しい=犬にも優しい」ではないということを、ぜひ覚えておいてください。

被毛と人間の髪も全く違う

犬の被毛と人間の髪は、生え方も構造も違います。

人間の髪は1つの毛穴から1本ずつ生えて、ずっと伸び続けますよね。でも犬の被毛は、1つの毛穴から何本も束になって生えていて、ある程度の長さになると成長が止まり、季節ごとに生え変わります(3)。

人間用シャンプーに含まれるトリートメント成分や油分は、犬の被毛には合いません。特に油分が多い製品は、犬の皮膚や被毛にべたつきを引き起こし、かえって皮膚トラブルの原因になることもあります。

だからこそ、必ず犬専用のシャンプーを使ってください。

もし「どれを選べばいいかわからない」「うちの子に合うシャンプーを知りたい」という場合は、行徳どうぶつ病院までお気軽にご相談ください。皮膚の状態を診察したうえで、最適なシャンプーをご提案いたします。

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犬用シャンプーの基本的な種類

犬用シャンプーは、大きく分けて「一般用シャンプー」と「薬用シャンプー」の2種類があります。

一般用シャンプーとは

一般用シャンプーは、健康な皮膚を持つ犬の日常的な清潔維持を目的としたものです。汚れを落とし、被毛をきれいに保つための基本的な洗浄成分が含まれています。

ペットショップやホームセンターで手軽に購入でき、価格も比較的リーズナブル。香りや仕上がりの質感など、美容面を重視した製品も多く見られます。

ただし注意点があります。

「うちの子は健康だから一般用で大丈夫」と思っていても、実は皮膚に軽い炎症が起きていたり、初期の皮膚病が隠れていたりすることがあります。

以下のような様子が少しでも見られたら、シャンプーを買う前に一度診察を受けることをおすすめします。

  • 体を掻く回数が増えた
  • 皮膚に赤みがある
  • フケが出る
  • 被毛がベタついている、または乾燥している
  • 独特の臭いがする

薬用シャンプーとは

薬用シャンプー(メディケイテッドシャンプー)は、皮膚疾患の治療や管理を目的として作られた製品です(1)。

特定の有効成分が配合されており、以下のような皮膚トラブルに対応できます。

  • 細菌感染(膿皮症など)→ 抗菌成分配合
  • マラセチア感染(カビの仲間)→ 抗真菌成分配合
  • 脂漏症(皮膚の脂っぽさ)→ 脱脂成分配合
  • 乾燥肌→ 保湿成分配合
  • アレルギー性皮膚炎→ 抗炎症・痒み止め成分配合

薬用シャンプーの多くは動物病院で処方されますが、一部はペットショップでも購入できます。

ここで大切なお願いがあります。

もし愛犬に上記のような症状が見られたら、まずは動物病院で診察を受けてください

なぜなら、皮膚トラブルには必ず原因があるからです。細菌なのか、カビなのか、アレルギーなのか、それとも内臓の病気が隠れているのか……。原因がわからないまま市販の薬用シャンプーを使っても、効果がないばかりか、症状を悪化させてしまうこともあります。

行徳どうぶつ病院では、皮膚の状態をしっかり診察したうえで、その子に合った薬用シャンプーを処方しています。

特に皮膚病が繰り返す場合や、なかなか治らない場合は、日本獣医皮膚科学会認定医 春日陽一郎による皮膚科専門外来(お電話でのご予約)もご利用いただけます。

よく見られる犬の皮膚トラブル

市川市や行徳周辺は住宅街が多く、室内飼いのワンちゃんが多い地域です。当院でよく診察する皮膚トラブルをご紹介します。

細菌性の皮膚炎(膿皮症)

皮膚に細菌が増えて、赤いブツブツやかさぶたができる病気です。痒みも強く、ワンちゃんが体を掻きむしってしまうことも。

湿度が高い梅雨時期や夏場に増えます。行徳エリアは江戸川に近く湿度が高めなので、特に注意が必要です。

マラセチア皮膚炎

マラセチアというカビ(酵母菌)が原因の皮膚炎です。耳や足の指の間、脇の下など、湿った場所に起きやすいのが特徴。

独特のベタつきと臭いがあるので、「最近、愛犬が臭い気がする…」と感じたら要注意です。

アレルギー性皮膚炎

食物アレルギーや環境アレルギー(ハウスダスト、花粉など)による皮膚炎です。慢性的な痒みがあり、長期的な管理が必要になります。

脂漏症

皮膚の脂っぽさが強くなる、またはカサカサに乾燥する病気です。体質的なものもあれば、ホルモンの病気が隠れていることもあります。

これらの皮膚病は、見た目だけでは判断が難しいことも多いです。

「なんとなく皮膚の調子が悪そう」と感じたら、自己判断でシャンプーを選ぶのではなく、まず診察にいらしてください。原因をしっかり特定することが、早期回復への近道です。

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薬用シャンプーの種類と使い分け

動物病院で処方される薬用シャンプーには、いくつかの種類があります。ここでは代表的なものをご紹介します。

ただし繰り返しになりますが、これらは診断を受けた上で処方されるものです。 以下の情報を見て「うちの子はこれかも」と自己判断せず、必ず獣医師の診察を受けてください。

抗菌シャンプー

主な成分: クロルヘキシジン、過酸化ベンゾイルなど
適応: 膿皮症(細菌性皮膚炎)
効果: 細菌の増殖を抑え、皮膚の炎症を改善します

細菌が原因の皮膚炎では、抗菌成分入りのシャンプーが処方されることがあります(1)。ただし、抗生物質の飲み薬と併用することも多いです。

抗真菌シャンプー

主な成分: ミコナゾール、ケトコナゾール、ピロクトンオラミンなど
適応: マラセチア皮膚炎、皮膚糸状菌症(カビの感染)
効果: カビ(真菌)の増殖を抑制します

マラセチアなどのカビが原因の場合は、抗真菌成分入りのシャンプーが効果的です。ただし、根本的な原因(アレルギーや免疫の問題など)がある場合は、そちらの治療も同時に必要になります。

角質溶解・脱脂シャンプー

主な成分: サリチル酸、硫黄、過酸化ベンゾイル、コールタールなど
適応: 脂漏症、毛包炎
効果: 余分な皮脂や角質を除去し、毛穴の詰まりを改善します

皮膚がベタベタしている、フケがひどいといった症状に使われます。ただし洗浄力が強いので、使用頻度や使い方は獣医師の指示に従ってください。

保湿シャンプー

主な成分: セラミド、脂肪酸、コロイダルオートミールなど
適応: 乾燥肌、アトピー性皮膚炎
効果: 皮膚のバリア機能をサポートし、水分保持を助けます(5)

皮膚が乾燥している、カサカサしているワンちゃんには、保湿成分が豊富なシャンプーが処方されます。アトピー性皮膚炎の管理にも重要です。

止痒性シャンプー

主な成分: オートミール、アロエベラ、コールタールなど
適応: アトピー性皮膚炎など、痒みが強い皮膚疾患
効果: 痒みを和らげる効果が期待できます

慢性的な痒みに悩むワンちゃんに使われます。ただし、シャンプーだけで痒みを完全に止めるのは難しいため、飲み薬などと併用することが多いです。

こんな症状が見られたらすぐに受診を

シャンプー選びの前に、まず動物病院で診てもらうべき症状があります。以下のような様子が見られたら、早めにご相談ください。

□ 皮膚に赤み、発疹、ブツブツがある
□ 強い痒みがあり、頻繁に掻いている
□ 舐め続けて皮膚が変色している
□ 脱毛している部分がある
□ 皮膚がベタベタしている、または極端に乾燥している
□ フケが大量に出る
□ 独特の臭い(脂っぽい臭い、発酵したような臭い)がする
□ 耳を痒がる、耳垢が多い
□ 肉球や指の間が赤い、腫れている

これらは皮膚病のサインかもしれません。

「様子を見ていたら悪化した」という患者様も多くいらっしゃいます。皮膚病は早期発見・早期治療が大切です。少しでも気になることがあれば、遠慮なくご相談ください。

行徳どうぶつ病院では、皮膚の状態をしっかり診察し、必要に応じて検査(皮膚の細胞を顕微鏡で見る、培養検査など)を行います。原因を特定したうえで、最適な治療とシャンプーをご提案いたします。

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健康な犬のシャンプー選びのポイント

「うちの子は皮膚トラブルはないけど、どんなシャンプーを選べばいいの?」

そんな飼主様のために、健康な犬のシャンプー選びのポイントをお伝えします。

低刺激で優しい成分のものを選ぶ

以下のような成分が過剰に含まれるものは避けましょう。

  • 合成着色料(見た目をきれいにするだけで、犬には不要)
  • 強い香料(犬の嗅覚は人間の数千倍。強い香りは負担になります)
  • パラベンなどの防腐剤が過剰に含まれるもの
  • 界面活性剤(洗浄成分)が主成分のもの

「無添加」「天然成分」といった表示も魅力的ですが、何が無添加なのか、どんな天然成分なのかを確認することが大切です。

皮膚の状態に合わせて選ぶ

犬の皮膚タイプは様々です。

  • 普通肌: マイルドな一般用シャンプー
  • やや乾燥気味: 保湿成分配合のもの
  • やや脂っぽい: さっぱりタイプのもの

ただし、「うちの子はどのタイプ?」と判断に迷う場合は、動物病院で相談してください。飼主様が思っている皮膚の状態と、実際の状態が違うこともよくあります。

「高価=良いシャンプー」ではない

価格と品質は必ずしも比例しません。

重要なのは、愛犬の皮膚に合っているかどうかです。高価な製品でも合わなければ意味がありませんし、比較的安価でも皮膚に優しく効果的な製品もあります。

成分表示をよく確認し、迷ったときは獣医師に相談しましょう。

正しいシャンプーの方法

良いシャンプーを選んでも、洗い方が間違っていると皮膚トラブルの原因になります。正しいシャンプーの手順をご紹介します。

ステップ1: ブラッシング

シャンプー前に、必ずブラッシングで毛玉や絡まりを取り除きましょう。濡れると毛玉がさらに固くなってしまいます。

ステップ2: しっかり濡らす

ぬるま湯(犬の体温程度、38度前後)で、皮膚までしっかり濡らします。

被毛が水をはじいて、皮膚まで濡れていないことがよくあります。シャワーヘッドを皮膚に近づけて、皮膚に十分水分を含ませるイメージで濡らしてください。

こうすることで、シャンプーの効果が十分に発揮されます。

ステップ3: 泡立てたシャンプーをつける

シャンプーは直接皮膚につけないでください。 手のひらや泡立てネットで泡にしてから、優しく皮膚につけます。

ゴシゴシこするのではなく、泡で皮膚をマッサージするイメージです。爪を立てず、指の腹を使って優しく洗いましょう。

汚れやベタつきがひどい場合は、1回目で大まかな汚れを落とし、2回目で丁寧に洗う「2回シャンプー」もおすすめです。

ステップ4: よくすすぐ(最重要!)

すすぎ残しは皮膚トラブルの大きな原因です。

シャワーヘッドを皮膚に近づけ、被毛をかき分けながら根本までしっかり流します。特に以下の部分はすすぎ残しが多いので注意が必要です。

  • 耳の後ろ
  • 脇の下
  • 内股
  • 足の指の間
  • しっぽの付け根

手で被毛を触って、ぬめりがなくなるまで(キュッキュッとした感触になるまで)流してください。

顔は、目や耳に水が入らないよう注意しながら、濡らしたタオルで優しく拭き取る方法でも構いません。

ステップ5: しっかり乾かす

タオルドライの後、ドライヤーで完全に乾かします。生乾きは雑菌やカビの繁殖につながります。

ドライヤーは温風と冷風を切り替えながら、皮膚に熱が集中しないよう注意してください。

シャンプーの頻度はどれくらい?

「どれくらいの頻度でシャンプーすればいいですか?」これもよく聞かれる質問です。

健康な犬の場合

一般的には月に1〜2回程度が目安です。

ただし、次のような要因で変わります。

  • 犬種(長毛種か短毛種か、皮脂が多い犬種かなど)
  • 生活環境(室内飼いか、散歩でどれくらい汚れるかなど)
  • 季節(夏は汚れやすい、冬は乾燥しやすいなど)

洗いすぎも皮膚に負担をかけます。必要以上に頻繁に洗うと、皮膚のバリア機能が低下してしまうことも。

皮膚病がある犬の場合

薬用シャンプーを使用する場合、獣医師の指示に従ってください。

治療中は週に2〜3回洗うこともあれば、週1回程度のこともあります。皮膚の状態や使用するシャンプーの種類によって異なるため、自己判断せず必ず相談してください。

コンディショナーやリンスは必要?

犬用コンディショナーは必須ではありませんが、以下の場合は使用を検討しても良いでしょう。

  • 長毛種で被毛の絡まりが気になる
  • 被毛がパサつきやすい
  • トリミング後の仕上がりをきれいに保ちたい

ただし注意点があります。

  • すすぎ残しは絶対に避ける(皮膚トラブルの原因になります)
  • 皮膚病治療中は使用を控える(薬用シャンプーの効果を妨げる可能性があります)
  • 使用する場合は、獣医師に相談してから

【動物病院開発×サロン実証】0から自社開発したドッグシャンプーのご紹介

シャンプー選びの参考として、当院が所属する「どうぶつ病院京都グループ」

が、長年の獣医療およびシャンプー施術の知見から、どうぶつにも、人にも優しいシャンプーをとことんこだわり抜き、化粧品メーカー協力のもと0から開発した自社製品をご紹介します。

開発の根底にあるのは、私たちの理念である「どうぶつを想う。人を想う。」という視点です。わんちゃんのデリケートな皮膚を科学的に守ることはもちろん、シャンプーケアをされるご家族の手肌への優しさや、シャンプーにかかる負担まで軽減できるよう設計されています。

CUaRE BioMedical CARE SHAMPOO

当グループの代表獣医師である園田祐三が、動物病院・トリミングサロン向けに獣医療目線で開発した、超低刺激でやさしくキレイに洗い上げる高保湿シャンプーです。プロ仕様の品質を、ご家庭でも安心してお使いいただけます。

■ 特徴

  • 特許成分による低刺激洗浄: 刺激のもとになる界面活性剤の配合量を大幅に低減。特許技術を活用し、汚れはしっかり落としながら皮膚への優しさを追求しました。
  • 高濃度保湿: 獣医療の視点から、皮膚のバリア機能をサポートする保湿成分をたっぷりと配合しています。

■ こんな方におすすめ

  • とにかく低刺激のシャンプーをお探しの方
  • おうちでシャンプーする敏感肌のわんちゃん
  • 毛玉ができやすい、被毛の乾燥が気になるわんちゃん
  • ベタッとした脂汚れもしっかり落としたい方
  • 被毛と皮膚の両方を丁寧にケアしたい方

詳しくは公式サイトをご覧ください:

※わんちゃんの皮膚に気になる症状がある場合は、シャンプーをお選びになる前に、まず動物病院での診察を受けることをおすすめします。

まとめ

愛犬のシャンプー選びで大切なのはつぎの5つです。

  1. 人間用シャンプーは絶対に使わない(皮膚のpHや構造が全く違います)
  2. 皮膚の状態を正しく知ること(自己判断せず、気になることがあれば受診を)
  3. 症状がある場合は、シャンプーを買う前に診察を受ける(原因を特定することが大切)
  4. 健康な犬でも、低刺激で優しい成分のものを選ぶ
  5. 正しい洗い方とすすぎを徹底する(すすぎ残しは厳禁!)

市川市・行徳エリアで犬の皮膚のことでお悩みなら、行徳どうぶつ病院までお気軽にご相談ください。

一般診療はもちろん、日本獣医皮膚科学会認定医 春日陽一郎による皮膚科専門外来(お電話でのご予約)もご利用いただけます。皮膚の状態をしっかり診察し、その子に最適なシャンプーと治療法をご提案いたします。

愛犬の皮膚の健康を守るお手伝いをさせてください。

LINEで予約する ※皮膚科認定医 春日陽一郎のご予約はお電話でのみ受け付けております


よくある質問(FAQ)

Q1. シャンプーはどれくらいの頻度でするのが良いですか?

A. 健康な犬の場合、月に1〜2回程度が一般的な目安です。ただし、犬種、生活環境、季節によって適切な頻度は変わります。洗いすぎも皮膚の負担になるため、愛犬の皮膚の状態を見ながら調整してください。皮膚病がある場合は、獣医師の指示に従ってください。

Q2. 無添加シャンプーの方が良いのでしょうか?

A. 「無添加」という表示だけでは判断できません。大切なのは「何が無添加なのか」を確認することです。防腐剤が全く含まれていないシャンプーは、開封後にカビや細菌が繁殖するリスクもあります。低刺激で皮膚に優しい成分構成であることが重要です。迷ったときは、成分表を持って動物病院で相談することをおすすめします。

Q3. 高価なシャンプーの方が効果がありますか?

A. 価格と品質は必ずしも比例しません。重要なのは、愛犬の皮膚の状態に合っているかどうかです。高価な製品でも、皮膚に合わなければ意味がありません。逆に、比較的安価でも皮膚に優しく効果的な製品もあります。成分をしっかり確認し、必要に応じて獣医師に相談しながら選びましょう。

Q4. 子犬はいつからシャンプーしても良いですか?

A. 一般的には、ワクチンプログラムが完了してから(生後3〜4ヶ月頃)シャンプーを始めるのが安全です。それまでは、濡れタオルで拭く程度にしましょう。子犬の皮膚は特にデリケートなので、初めてのシャンプーについては、かかりつけの動物病院で相談してから始めることをおすすめします。

Q5. シャンプー後に痒がるのですが、何が原因でしょうか?

A. 考えられる原因はいくつかあります。(1)すすぎ残しがある、(2)シャンプーの成分が皮膚に合っていない、(3)実は皮膚病があった、などです。特にすすぎ残しは見落としがちな原因です。それでも痒がる場合は、皮膚に問題がある可能性がありますので、早めに診察を受けてください。

Q6. 薬用シャンプーはペットショップで買えますか?使っても大丈夫ですか?

A. 一部の薬用シャンプーはペットショップでも購入できますが、自己判断での使用はおすすめしません。皮膚トラブルには必ず原因があり、その原因に合わないシャンプーを使うと、かえって症状を悪化させることがあります。まず動物病院で診察を受け、原因を特定したうえで、適切な薬用シャンプーを処方してもらってください。

Q7. 人間の赤ちゃん用シャンプーなら優しいので犬にも使えますか?

A. いいえ、使えません。赤ちゃん用でも人間用シャンプーは人間の皮膚(弱酸性)に合わせて作られています。犬の皮膚は中性〜弱アルカリ性で、人間より薄くデリケートです。人間用シャンプーを使うと、皮膚のバリア機能が損なわれ、乾燥、痒み、炎症などのトラブルを引き起こします。必ず犬専用のシャンプーを使ってください。

Q8. コンディショナーやリンスは必要ですか?

A. 必須ではありませんが、長毛種や被毛の絡まりが気になる場合は使用を検討しても良いでしょう。ただし、すすぎ残しがあると皮膚トラブルの原因になるため、特に念入りにすすいでください。また、皮膚病治療中は薬用シャンプーの効果を妨げる可能性があるため、使用を控えるか、獣医師に相談してください。

Q9. シャンプー後、どれくらい乾かせば良いですか?

A. 完全に乾くまでしっかり乾かしてください。生乾きの状態は、雑菌やカビ(マラセチアなど)の繁殖につながり、皮膚トラブルの原因になります。タオルドライだけでは不十分です。ドライヤーを使い、温風と冷風を切り替えながら、皮膚に熱が集中しないよう注意して、根本から完全に乾かしましょう。

Q10. フケが多いのですが、どんなシャンプーを選べばいいですか?

A. フケの原因は様々です。乾燥、脂漏症、アレルギー、感染症、ホルモンの病気など、原因によって適切なシャンプーは異なります。まず動物病院で診察を受けて、フケの原因を特定することが大切です。原因がわからないまま保湿シャンプーや脱脂シャンプーを使っても、効果がないばかりか悪化させることもあります。当院では、皮膚の検査を行い、原因に応じた治療とシャンプーをご提案しています。


監修: 行徳どうぶつ病院 院長 名古孟大

引用文献

(1) Mueller RS, Bergvall K, Bensignor E, Bond R. A review of topical therapy for skin infections with bacteria and yeast. Veterinary Dermatology. 2012;23(4):330-e62.
(2) Matousek JL, Campbell KL, Kakoma I, Solter PF, Schaeffer DJ. Evaluation of the effect of pH on in vitro growth of Malassezia pachydermatis. Canadian Journal of Veterinary Research. 2003;67(1):56-59.
(3) Lloyd DH, Garthwaite G. Epidermal structure and surface topography of canine skin. Research in Veterinary Science. 1982;33(1):99-104.
(4) シャンプーの使い分けと実践 関口麻衣子
(5) Piekutowska A, Pin D, Reme CA, Gatto H, Haftek M. Effects of a topically applied preparation of epidermal lipids on the stratum corneum barrier of atopic dogs. Journal of Comparative Pathology. 2008;138(4):197-203.