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【獣医師監修】猫の脱毛は病気のサイン?お腹や足の毛が薄い原因と動物病院での診断方法|市川市行徳

2026.01.23

お腹の毛が薄くなっている、後ろ足の内側がハゲてきた。こういった症状がみられたら、動物病院の受診をおすすめします。

なぜなら、猫の脱毛の76%には医学的な病気が隠れているからです(1)。「ストレスかな」と思っていたら、実は食物アレルギーや関節炎、皮膚の感染症だったというケースがよくあります。

この記事では、日本獣医皮膚科学会 認定医 春日陽一郎先生の専門外来を設ける千葉県市川市行徳の動物病院が、猫の脱毛の原因と、動物病院での診断・治療について詳しく解説します。

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猫の脱毛、こんな症状ありませんか?

以下のような症状が1つでもあれば、早めの受診をおすすめします。

  • ✓ お腹や内股の毛が明らかに薄くなっている
  • ✓ 円形にハゲている部分がある
  • ✓ 脱毛部分の境界線がはっきりしている
  • ✓ 毛が折れて短くなっている箇所がある
  • ✓ 皮膚に赤みやかさぶたがある
  • ✓ 同じ場所を頻繁に舐めている
  • ✓ 後ろ足で体を掻く回数が増えた

これらは「自傷性脱毛」と呼ばれる、猫が自分で毛を抜いてしまっている状態のサインです。


自傷性脱毛とは?猫が自分で毛を抜いてしまう状態

自傷性脱毛とは、猫が以下のような行動によって自分の毛を失ってしまう状態です(1)。

  • 過剰に舐める
  • かじる・噛む
  • 毛を引き抜く
  • 引っ掻く

猫は隠れて舐めていることが非常に多く、気づいたときにはすでに広範囲に脱毛が進んでいるケースも少なくありません。

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猫の脱毛の原因は?主な病気を獣医師が解説

【原因1】皮膚トラブル(最も多い原因)

猫の自傷性脱毛で最も多いのが皮膚の病気です。

① 食物アレルギー

自傷性脱毛の猫の57%が食物アレルギーと診断されたという研究報告があります(1)。

特定の食べ物の成分(タンパク質など)に対するアレルギーで、季節に関係なく一年中かゆみが続きます。お腹、内股、顔、耳の後ろなどに脱毛が見られることが多いです。

② ノミアレルギー

ノミの唾液に対するアレルギー反応で、たった1匹のノミでも激しいかゆみを引き起こします。腰やしっぽの付け根に脱毛が集中するのが特徴です。

③ 皮膚糸状菌症(カビの感染)

真菌(カビの仲間)による感染症で、人間にもうつる可能性があります(2,3)。

円形の脱毛とフケが特徴で、特に顔や耳、前足に多く見られます(2,3,4)。


【原因2】痛みや違和感(見落とされがち)

皮膚のかゆみではなく、体の中の痛みや違和感で自分の体を舐めたりかじったりすることがあります。

① 関節炎

猫の関節炎は非常に多く、12歳以上の猫の90%以上にレントゲン上の関節炎の変化が見られるという報告があります(6,7)。

犬と違い、猫は足を引きずるような明らかな跛行を見せることは少なく、「ジャンプしなくなった」「階段を避ける」「特定の部位を舐める」といった行動の変化として現れます(6,7)。

特定の足や関節の周りだけ脱毛している場合は、その部分の痛みを疑います(6)。

② 膀胱炎・肛門腺の問題

下腹部を過剰に舐める猫では、膀胱炎や肛門腺貯留の可能性があります。

特に特発性膀胱炎(原因不明の膀胱炎)はストレスと関連していることが多く、膀胱の違和感から下腹部を舐め続けます。


【原因3】心因性(ストレス・不安)

心理的な原因だけで自傷性脱毛をする猫は、実際にはわずか10%程度です(1)。

診断する前に、すべての医学的な原因を動物病院で除外する必要があります。

ストレスによる自傷性脱毛は、以下のような状況で起こりやすいとされています。

  • 新しいどうぶつや赤ちゃんなど家族構成が変わった
  • 引っ越しや大規模な模様替え
  • 多頭飼育での猫同士の関係の問題
  • 完全室内飼いで刺激が少ない環境

グルーミングは猫にとって自分を落ち着かせる行動であり、ストレス時にこの行動が過剰になると考えられています。舐める、かじる、毛を引き抜くなどの行動は、最初はストレスに対する反応として始まりますが、次第に習慣化し、強迫的な行動になることがあります(1)。

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動物病院での診断方法|行徳どうぶつ病院の場合

当院では、日本獣医皮膚科学会 認定医 春日陽一郎先生の専門外来を設けており、以下のような検査を組み合わせて原因を特定します。

1. 詳しい問診

いつから脱毛が始まったか、舐める様子を見たか、生活環境の変化、食事内容、他のどうぶつとの接触などを詳しくお聞きします。

2. 皮膚検査

病変部位(毛や皮膚の一部など)を採取し、顕微鏡で確認します。必要に応じて真菌培養や皮膚生検を行います。

3. 食事試験

食事アレルギーが疑われる場合は、一定期間(8〜12週間)の除去食試験を行います(1)。

4. 血液検査・画像検査

全身状態の把握、関節炎や内臓疾患の有無を確認するため、血液検査やレントゲン検査を実施します。


治療方法は原因によって異なります

皮膚病の場合

皮膚病の原因に応じて、薬物療法、ノミ対策、食餌療法を行います。食物アレルギーの場合は、アレルゲンを含まない療法食への切り替えが必要です。

痛みがある場合

痛みの原因に応じて、必要な薬剤(鎮痛剤、サプリメントなど)を使用し、環境の改善(段差を減らす、柔らかい寝床)を行います(7)。

心因性の場合

ストレスの原因にアプローチします。遊びの時間を増やす、キャットタワーの設置、隠れ場所の確保など環境改善を行い、場合によっては行動療法薬が併用されます。

いずれの場合も、飼い主様の自己判断での対応は困難です。必ず動物病院で適切な診断と治療を受けてください。


よくある質問(FAQ)

Q1. 猫のお腹の毛が薄いのですが、これは異常ですか?

お腹の毛が明らかに左右で差がある、地肌が見える、毛が折れて短くなっているなどの場合は脱毛の可能性があります。早めに動物病院を受診してください。

Q2. 猫が足の内側を舐めてハゲができました。病院に行くべきですか?

はい、必ず受診してください。足の特定の部位だけ脱毛している場合、関節炎などの痛みが原因の可能性があります(6)。

Q3. 猫の脱毛はストレスが原因ですか?

ストレスだけが原因の脱毛は全体の10%程度です(1)。大半は皮膚病や痛みなどの身体的な病気が隠れています。自己判断せず、必ず動物病院で検査を受けてください。

Q4. 猫の脱毛は自然に治りますか?

原因を特定して適切な治療をしない限り、自然治癒は期待できません。放置すると悪化したり、慢性化したりする恐れがあります。

Q5. 市川市行徳で猫の皮膚トラブルに詳しい動物病院はありますか?

行徳どうぶつ病院では、日本獣医皮膚科学会 認定医 春日陽一郎先生の専門外来を設けております。LINEから簡単に予約が可能です。

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Q6. 猫の脱毛の検査費用はどのくらいかかりますか?

検査内容によって異なりますが、初診時の基本的な皮膚検査で数千円程度からです。詳しくは受診時にご説明いたします。

Q7. 猫の脱毛は人間にうつりますか?

皮膚糸状菌症(カビの感染)の場合、人間にもうつる可能性があります(2,3)。脱毛を見つけたら早めに受診し、適切な診断を受けることが大切です。


まとめ|猫の脱毛は必ず動物病院へ

猫の脱毛を見つけたら、すぐに動物病院を受診してください。猫の脱毛の76%には病気が隠れています(1)。早期発見・早期治療により、重症化を防ぐとこができます。

市川市行徳の行徳どうぶつ病院では、日本獣医皮膚科学会 認定医 春日陽一郎先生の専門外来を設けております。

猫の皮膚トラブル・脱毛でお困りの際は、お気軽にご来院ください。

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監修:行徳どうぶつ病院
院長 名古孟大


引用文献

(1) Waisglass SE, Landsberg GM, Yager JA, Hall JA. Underlying medical conditions in cats with presumptive psychogenic alopecia. J Am Vet Med Assoc. 2006;228(11):1705-1709.
(2) Frymus T, Gruffydd-Jones T, Pennisi MG, et al. Dermatophytosis in cats: ABCD guidelines on prevention and management. J Feline Med Surg. 2013;15(7):598-604.
(3) Moriello KA, Coyner K, Paterson S, Mignon B. Diagnosis and treatment of dermatophytosis in dogs and cats: Clinical Consensus Guidelines of the World Association for Veterinary Dermatology. Vet Dermatol. 2017;28(3):266-e68.
(4) Indarjulianto S, Yanuartono, Widyarini S, et al. Dermatophytosis in companion animals: A review. Vet World. 2020;13(6):1069-1076.
(5) Wildermuth BE, Griffin CE, Rosenkrantz WS. Feline pyoderma therapy. Clin Tech Small Anim Pract. 2006;21(3):150-156.
(6) Klinck MP, Frank D, Guillot M, et al. Owner-perceived signs and veterinary diagnosis in 50 cases of feline osteoarthritis. Can Vet J. 2012;53(11):1181-1186.
(7) Bennett D, Zainal Ariffin SM, Johnston P. Osteoarthritis in the cat: 1. How common is it and how easy to recognise? J Feline Med Surg. 2012;14(1):65-75.