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神経科ブログ③ 神経科を受診しようかな?と思ったら…

2022.12.30

これって神経に関わる病気かも?と思われたときに飼い主さんに行って頂きたいことがあります。それは症状の記録日誌をつけることと動画の撮影です。神経疾患の症状は常に起こっていると場合もありますが、発作や震えなどの症状はしばらくすると落ち着いてくることも多いです。そのため、家では見かけた症状が病院ではすっかり影を潜めてしまい、判断に困ることがよくあります。そうなると飼い主さんからの情報が頼りとなりますが、ワンちゃん、ネコちゃんの異常な様子を言葉で的確に説明するのは難しいことも多く、症状によっては飼い主さんの気が動転してしまうので、冷静に観察できない場合もあります。そこで役に立つのは動画の撮影です。今はスマートフォンの普及で簡単に動画撮影ができるようになっています。異常な様子が見られたらまずは動画の撮影をして下さい。もし、初めての様子で撮影ができなかった場合は記録だけでも書き残して下さい。そして、次にまた同じようなことが起こると想定して、その時が来たらすぐに動画の撮影ができる準備をしておきましょう。

記録日誌と動画撮影の方法について簡単にまとめてみました。

記録して頂きたいこと

・起こった日付と時間
・どれくらいの時間続いたか?
・どんな様子だったか?
・当日やここ1週間くらいの間に何か変わったことがあったら内容を記録
もし、1日に同じ症状が複数回起こっていたり、別の症状も出ていたらその都度記録をして下さい。記録日誌は手書きでもパソコンで記録し、印刷したものでも大丈夫です。

動画の撮影について

症状にもよりますが、全身に異常が見られた場合は全体が写るように、体の一部の異常の場合は全身とその部分の両方を撮影して下さい。前、後、横からも撮影すると更に状況を把握しやすくなります。気になる様子があれば全て撮影しておきましょう。

受診時の資料

また、当院神経科を受診される場合は、次の資料をお持ち下さい。
・記録日誌(紙ベースでお願いします)
・動画を記録したスマートフォンやタブレット、CD-Rなど
・他院様での検査結果(レントゲンやCT,MRI等のCD-Rや所見書、血液検査など)
・投薬しているものがあれば内容がわかるもの(薬、薬袋など)

浦安、行徳近辺で神経科について詳しくお聞きになりたい場合は、お気軽に行徳どうぶつ病院グループまでお尋ねくださいませ。

行徳どうぶつ病院
神経科担当獣医師
大内 詠子