2022.11.18
「動物の神経科」と聞いてもどんな時に行くべきところなのか今一つピンとこない飼い主さんも多いと思います。
そこで、初回は神経科に来院するワンちゃん、ネコちゃんはどんな症状で来院されているのかについてお話ししたいと思います。
人の医療においても「神経科」というのはそれほど身近な診療科ではないと思います。
動物ならなおさら…、と思いがちですが意外にそうではありません。
皆さんのワンちゃん、ネコちゃんでこのような症状を見たことはありませんか?
・突然、立てなくなった、歩けなくなった。または一時的にそうなったけれど数日で良くなった
・最近、つまずくことが多くなった、歩き方がおかしい
・抱っこをするとキャンと鳴く、体を触ると痛がる、過敏に反応することがある
・今まで登れていたソファーやキャットタワーなどに登らなくなった、または登れなくなった
・首が傾いている
・最近、ぐるぐる回る(旋回)ようになった
・目が揺らいでいる
・壁や物にぶつかるようになった
・突然、倒れて手足をバタバタしている、またはそうなったことがある
・体の一部がぴくぴくすることがある
・体全体が震える
・ごはんやお水がうまく食べたり飲めたりができなくなっている気がする
・性格や行動が変わってきた
・ぼんやりしていることや寝ていることが多くなった気がする
これらはいずれも神経疾患の可能性があります。
もちろん神経疾患ではなく、骨折、脱臼などの整形外科疾患や、心臓、血管に問題がある循環器疾患、メンタルの問題による行動異常などが原因の場合もあります。
動物は言葉が話せませんので、些細な行動でも変化を感じるようでしたら注視して下さい。
行徳どうぶつ病院神経科では神経疾患の診療はもちろんですが、そうではなかった場合でもその状況に適した診療科を受診できるお手伝いをさせて頂きます。
「症状に心当たりがあるかも…」と思われましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。
行徳どうぶつ病院
神経科担当獣医師
大内 詠子