足底皮膚炎(ソアホック)
ウサギの足の裏には、犬や猫のような肉球がありません。密な被毛が生えているものの、足の裏の皮膚自体は薄く、クッションになるような皮下組織も少なく、負荷に弱いつくりをしています。このため、硬い床の上で生活していると、足の裏に慢性的な負荷がかかり、血流の低下や摩擦から組織の壊死・炎症が起きてしまいます。これを足底皮膚炎といいます。
足の裏(とくにかかと部分)の脱毛からはじまり、放置すると段階的に悪化していきます。
身体検査で傷ついた足の裏を確認して診断します。傷が深い場合は、レントゲンで骨に影響がないかどうか調べることもあります。細菌感染が疑われる場合は、傷口から綿棒で細菌を採取して、どんな菌なのか、どんな薬が効くのかを調べます。
もっとも重要な治療は環境改善です。薬による治療と並行して、足への負荷を根本から減らすことが回復への近道です。
足の裏に傷ができている場合には、抗生物質や痛み止めを処方します。傷が深ければ包帯で保護することもあります。膿が溜まってしまった場合は麻酔下で排膿・洗浄します。
適切な環境を整えることでよくなることが多い。
深い膿瘍や骨髄炎まで発展してしまった場合、断脚をしなければいけないこともある。
常に一定の運動量を確保できるよう、広いスペースを用意しましょう。じっとしている時間が長いほど足への負担が増します。
硬い床や金属製のスノコは足裏に大きな負担をかけます。タオルや柔らかいマットなど、足に優しい素材を使用してください。
肥満は足の裏への負担を増やします。適正量の給餌を心がけ、太りすぎないようにしてください。
驚いたときなどに地面を強く踏み鳴らすスタンピングも足への負担になります。静かで人通りの少ない、落ち着ける環境で過ごせるようにしてあげましょう。
▼院内でお預かりする時はこのようなマットを床に敷いています