腫瘍
平均寿命の伸びに伴い、ウサギでも腫瘍性疾患に遭遇することが増えてきました。子宮の腫瘍以外では、体表の腫瘍に遭遇することが多いです。
体表の腫瘍には良性のものと悪性のものがあり、それぞれ性質や対処法が大きく異なります。
腫瘍そのものによる症状はほとんどありません。大きく成長し神経を巻き込んだりしなければ、痛みもないことが多いです。
腫瘍が成長すると、以下のような症状があらわれます。
腫瘍の種類と性質を調べるため、段階的に検査を進めます。
治療の基本は摘出手術です。事前の検査で良性・悪性の判断ができなかった場合は、取り残しのないよう腫瘍周囲の組織も含めて大きく切除します。
発生した場所が悪かったり、腫瘍が育ちすぎてしまうと、筋肉や神経を巻き込む必要が生じ、切除の方針について選択を迫られることがあります。
取り残しを最小限にするため、筋肉・神経を含めて広く切除します。後遺症が残るおそれがありますが、再発リスクを下げることができます。
後遺症が残らないよう切除範囲を抑えます。取り残しが生じる可能性があるので、放射線治療や抗がん剤治療を組み合わせることがありますが、ウサギへの確立された治療法はなく、実施できる施設も大学病院などに限られます。
摘出してしまえば元気に過ごすことができます。
摘出できても周辺に再発することがしばしばあります。目に見えないレベルで広がっているため、手術を繰り返しても再発するケースもあり、警戒が必要です。
腫瘍性疾患は加齢に伴い一定の確率で発生するため、確実に予防できる方法はありません。腫瘍が小さいほど治療成績はよくなるため、早期発見が何より重要です。以下のように日頃からウサギさんの体調変化に気づける習慣作りを行っていきましょう。
スキンシップのついでに体表を確認する習慣をつけましょう。しこりや膨らみに気づいたら、早めにご相談ください。
ご自宅での確認が難しい部位も、健診を定期的に受けることで手遅れにならず発見することができます。