行徳どうぶつ病院では、原則として受診される全ての わんちゃん・ねこちゃんに、避妊手術・去勢手術を推奨しています。これらの手術は、どうぶつさんの心身の健康維持に役立つからです。
わんちゃん・ねこちゃんに避妊手術・去勢手術を行う主な目的は3つあります。望まない繁殖の防止、病気の予防、そして一部の行動問題の軽減です。
生殖はどうぶつの本能ですから、避妊手術・去勢手術を受けていない わんちゃん・ねこちゃんは、積極的に交配し、子孫を残そうとします。しかし、現代社会において、わんちゃん・ねこちゃんの自由な繁殖は、不幸な結果につながることが多いです。生まれた子どもの面倒が見切れず遺棄・殺処分することになってしまったり、血統を考慮せずに繁殖させた結果、遺伝病を持つ子どもが生まれてしまい、苦しい思いをさせてしまったりと、様々なトラブルが発生します。繁殖行動により伝染する病気もありますし、意図せず他のわんちゃんとの間に子どもが生まれてしまうようなことがあれば訴訟問題です。こういったトラブルを未然に防ぐために、あらかじめ避妊手術・去勢手術をしておくことが望まれます。
避妊手術をしていない雌の わんちゃん・ねこちゃんには、子宮蓄膿症や乳腺癌など、命にかかわる生殖器系の病気がよくみられます。これらの病気は、治療を行っても亡くなってしまうこともある恐ろしいものです。避妊手術(子宮と卵巣を摘出する手術)をしてあれば、子宮・卵巣の病気であればほぼ完全に、乳腺の病気も高い確率で予防することができます。
雄にも、精巣や前立腺にがんなどの病気が発生することがあります。雌に比べると頻度は少ないですが、発症すると対処が難しくなることも少なくありません。これも、若いうちに去勢手術をしておけば高い確率で予防することができます。
未避妊・未去勢のわんちゃん・ねこちゃんがとる行動のなかには、人間にとって不都合なものも多くあります。雄のマーキング行動や、雌猫の発情鳴きが、ご家族に大きなストレスをもたらすことは少なくありません。避妊手術・去勢手術を行うことで、こういった発情に伴う問題行動を軽減することができます。
また、発情は、わんちゃん・ねこちゃん自身にとっても大きなストレスになります。発情とともに、アトピー性皮膚炎などの心因性の疾患が悪くなってしまうケースもみられます。避妊手術・去勢手術を受けていれば発情自体がなくなりますから、それに伴うストレスもなくなります。これらの手術は、どうぶつさんの心の健康・平穏を守るためにも役立つのです。
避妊手術・去勢手術を行う時期は、生後半年くらいから1年くらいまでのあいだが推奨されることが多いです。ただし、猫の避妊手術は初回発情を迎える前が推奨される一方で、大型犬の避妊手術は体がしっかりできあがる生後1年以降が推奨されるなど、動物種・品種によって少しずつ違いがあり、一律にいつ、とお伝えすることはできません。
行徳どうぶつ病院では、獣医師が発育状況をしっかり確認しながら、適切な手術時期をご提案させていただいております。手術をご希望の際は、まずご来院いただき、お話をさせていただければと思います。