2022.12.02
「神経科の診察」というと痛いことや大掛かりな検査をするのでは?と思われるかもしれません。状況によっては全身麻酔を必要とするC TやM R I検査をお勧めすることもありますが、最初はそうならないことがほとんどです。
今回は神経科診察の流れについてお話したいと思います。
まず、待合室にて神経科専用の問診票にご記入頂きます。
別の病院で行われた検査結果や紹介状、画像データなどをお持ちでしたら受付にてお預かりさせて頂きます。
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ご記入頂いた問診票に基づいて診察を進めていきます。
飼い主様のお話はとても重要なため、お時間をかけてお聞きします。
症状を撮影した動画がございましたらお見せ下さい。。
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問診が終わりましたらワンちゃん、ネコちゃんをお預かりし、身体検査や神経学的検査を行います。必要に応じて画像検査(レントゲン、エコー)や血液検査を行います。検査はあらかじめ飼い主様にご了解を頂いてから行います。
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問診、触診、検査結果に基づき診断・治療の方法をご説明します。
精密検査が必要な場合、例えばM R I、C T画像検査や電気生理学的検査(筋電図、網膜電位図、筋生検など)のような全身麻酔や特別な機器が必要な場合、ワンちゃん、ネコちゃんの状態が重篤な場合は対応可能な二次診療施設をご紹介させて頂きます。
神経科の診察において鎮静剤を使うことは基本ありません。どうしても必要な場合は飼い主様とご相談してからとなりますが、今まで使用したことはありません。また、神経科だから特別痛いことをする、ということもありません。ただ、反射や反応を見るために膝を軽く刺激したり口の周りや背中、足裏の皮膚をつまんだりすることはすることはあります。反応を見るだけなので皮膚が赤くなったり出血するようなことはありません。ちょっと痛いことや嫌がることがあるとすれば血液検査やレントゲン、エコー検査でしょうか。血液検査をする時には注射針を使いますし、レントゲンやエコー検査の時はじっとしてもらわなくてはなりません。よって、一定の時間スタッフに抑えてもらうことになりますが、ワンちゃん、ネコちゃんが怖がってしまうと神経症状が隠されてしまうので、なるべくストレスをかけない検査を心掛けております。
浦安、行徳近辺で神経科ついて詳しくお聞きになりたい場合は、お気軽に行徳どうぶつ病院グループまでお尋ねくださいませ。
行徳どうぶつ病院
神経科担当獣医師
大内 詠子