2025.03.19
かさぶたができる原因は様々です。外傷やアレルギーなどが挙げられますが、それらの原因を取り除かなければ、症状が長引く可能性があります。今回は、犬のかさぶたについてご紹介します。
犬の皮膚は、体の中で重要な役割を果たしています。皮膚は3つの主要な層で構成されており、それぞれ表皮、真皮、皮下組織と呼ばれます。表皮は体の最も外側を覆っており、外部環境からの影響を受けやすいため、皮膚トラブルが起こりやすい部位です。真皮はコラーゲンを主成分とする線維組織であり、皮膚の支持組織として機能します。皮下組織は衝撃吸収や保温などの役割を果たします。
かさぶたは、皮膚の血管が破れて出血した際に血液中の血小板がコラーゲンに接触し、血小板が活性化して集まり、フィブリン塊と呼ばれる物質が形成されることで生じます。このフィブリン塊が外気に触れると乾燥し、かさぶたとして形成されます。かさぶたは傷口を保護し、傷口が収縮して上皮化が進行するのを支援します。
外傷やアレルギー、炎症などが犬のかさぶたの原因として考えられます。外傷は物理的な力によって引き起こされ、切り傷や刺し傷、打撲傷、擦過傷、咬傷などが含まれます。これらの傷は血管の損傷を伴い、出血後にかさぶたが形成されます。アレルギーは免疫反応が過剰に反応し、皮膚の炎症を引き起こすことがあります。犬の皮膚炎の主な原因には、環境アレルゲン、食物アレルギー、ノミアレルギーが挙げられます。
炎症もかさぶたの原因となります。例えば、膿皮症は皮膚の細菌感染症であり、膿疱が破れて膿が固まり、かさぶたが形成されます。また、皮膚がんでもかさぶたができることがあります。皮膚がんの場合、かさぶたができることで初期段階では症状が目立たないことがありますが、病状が悪化すると出血やかさぶたが生じる可能性があります。
かさぶたができる状況において、自然治癒する場合もあります。皮膚病やアレルギー、皮膚がんなどの原因が取り除かれ、かさぶたの下の皮膚が修復される場合、かさぶたは自然に剥がれ落ちます。ただし、かさぶたが無理に剥がされたり、背景に隠れている病気が悪化すると、かさぶたが重症化する可能性があります。
かさぶたの色や状態を観察し、外傷の場合やかさぶたの原因が明らかな場合でも、早めの動物病院の受診をお勧めします。外傷の場合は消毒が必要な場合もありますが、皮膚病や皮膚がんの場合は検査を行い、それぞれの病気に適した治療を行います。
浦安、行徳近辺で犬のかさぶたについて詳しくお聞きになりたい場合は、お気軽に行徳どうぶつ病院グループまでお尋ねくださいませ。
行徳どうぶつ病院
院長
名古 孟大