2025.04.17
うさぎの体を触っていて、皮膚にしこりを見つけた場合、それは皮下腫瘍の兆候かもしれません。皮下腫瘍には悪性腫瘍と良性腫瘍があり、それぞれ異なる進行度を持っています。特に悪性腫瘍の場合は、早期発見と治療が極めて重要です。
この記事では、うさぎの皮下腫瘍について、原因や症状、そして治療法や予防法について詳しく解説します。
皮下腫瘍は、皮膚の下にできる腫瘍であり、うさぎにとっても例外ではありません。うさぎの皮下腫瘍は、皮膚表面のすぐ下に形成されます。毛芽腫、脂肪腫、乳頭腫などの良性腫瘍や、扁平上皮癌、リンパ腫などの悪性腫瘍が見られます。
皮下腫瘍は、計画的な細胞の増殖とは無関係に、異常に増殖した細胞によって形成される病気です。これらの細胞は無秩序に増殖し、周囲の健康な細胞を押しのけて広がり、時には血液やリンパ管を通じて他の臓器に転移することがあります。
良性腫瘍には毛芽腫や脂肪腫、悪性腫瘍には扁平上皮癌やリンパ腫などがあります。これらの腫瘍は、しこりやできものとして体表面に現れることが一般的で、顔やお腹などどこにでも発生する可能性があります。良性腫瘍は比較的影響が少ない傾向がありますが、悪性腫瘍はうさぎに悪影響を及ぼす可能性があります。
症状としては、体表にしこりやできものが現れることが一般的です。これらは顔やお腹、背中など、皮膚のある場所ならどこにでも発生する可能性があります。しこりの表面は毛で覆われていたり、脱毛していたり、ジュクジュクした状態であったりすることもあります。良性腫瘍はゆっくりと成長し、全身症状はまれですが、悪性腫瘍は急激な成長や転移によって皮膚が裂けたり他の臓器に転移したりすることがあります。
原因は特定されていませんが、紫外線や栄養、免疫、化学物質、ウイルスなどが関与している可能性があります。ストレスも免疫力の低下につながるため、注意が必要です。
また、うさぎの皮膚にしこりが現れた場合、皮下膿瘍にも注意が必要です。皮下膿瘍は細菌感染によって皮膚の下に膿が貯まる病気であり、歯のトラブルや外傷が原因となることがあります。
診断や治療には、針での細胞採取や血液検査、レントゲン検査、超音波検査が行われます。一般的には手術が行われますが、転移していたり全身状態が悪い場合は対症療法が選択されることもあります。
皮下腫瘍の予防としては、適切な飼育環境やストレスの軽減、健康管理が重要です。日常的にうさぎの体を触って異常に気づくことが大切です。